CBDオイルとアルコールの同時接種は危険?メカニズムに迫る

日に日に注目が高まっているCBDは日本でも様々な製品が手に入るようになっています。アメリカやカナダなどでは日本以上にCBDが普及しており、日本ではまだまだ珍しいCBD入りの食品やCBD入りの飲料もごく普通に購入することができます。

そして現在海外で流行しているのが、CBD入りのアルコールです。
CBD入りビールやCBD入りカクテルなどが人気を博す中、CBDとアルコールの同時接種は安全なのか、健康被害はないのか、といった議論が活発化してきました。
日本ではCBD入りのアルコールはほとんど販売されていませんが、CBDを常用している方にとってはCBDとアルコールの同時接種は興味深い話題ではないでしょうか。

そこで今回は、CBDとアルコールの同時接種に危険があるのかどうか調査しました。すでにCBDを使用している方も、使ったことがない方もぜひご覧ください。

アルコールとCBDを同時に摂取するとどうなるのか

実は、CBDとアルコールの同時接種が安全か危険か、有益か有害か、という議論はまだまだ結論がでていません。

ただし確実に言えることは、CBDと同じく大麻に含まれる成分であるTHC(日本では違法の、キマっている状態を作り出す成分)は、アルコールと同時に摂取することで、THCの血中濃度が8倍にもなるということがわかっています。
これはつまりアルコールとTHCを同時に摂取すると、より強くキマるということを示しています。

THCと同じく大麻から抽出されるであるCBDにも、アルコールとの何らかな相互作用があると考えるのが自然でしょう。

CBDとアルコールを同時に摂取する前に

ジョージタウン他大学のジェームズジェルダーノ教授は、アルコールとCBDを同時に摂取する前にまずは片方ずつ試してみるべきだ、と言っています。

CBDとアルコールの間にはほぼ確実に相互作用がありますが、その相互作用がどういったものかは科学的にはまだまだ証明されていません。
ただし多くの人が実体験から、CBDとアルコールを同時に摂取すると酔いが深くなる、と言っています。

これは、アルコールを摂取した際に幸せな気分になり、たくさん飲んでも平気だという人にはとても良い作用でしょう。
ただしアルコールを摂取すると気分が悪くなるタイプの人にとっては、CBDが気分の悪さを加速させる可能性があることを示唆しています。

まずは自分の体がアルコールに対してどのように反応するタイプなのか、CBDに対してどのように反応するタイプなのかをしってから、同時接種を試すのが良いでしょう。

アルコールとCBDの同時接種は有益かもしれない

ニューヨークを拠点とするソヨナラファッジャ医師やその他の著名な医師達は、CBDとアルコールの組み合わせが有益である可能性を指摘しています。

彼女達の主張は、「CBDが細胞の自己解毒を促し、アルコールの影響を無効化する可能性がある」といったものです。
これにより、アルコールを摂取した際の肝機能の低下などの心配が必要なくなるかもしれません。

CBDを摂取すると血中アルコール濃度が低下する?

1979年の研究によると、CBDを摂取することで血中アルコール濃度が低下するそうです。
しかし、「CBDとアルコールを同時に摂取した場合」と「アルコールだけを摂取した場合」を比べても、運動能力や精神運動能力の低下は、CBDの摂取量に関係なく有意なままだったそうです。

これはCBDを摂取することでアルコールを摂取した際の酩酊感を損なうことはなく、血中アルコール濃度だけを下げることができる、と捉えられそうですね。

CBDがアルコール依存症に有効かもしれない

CBDがアルコール依存症の治療に寄与できる可能性が、現在高い注目を集めています。
CBDがアルコール中毒に対して働きかけるメカニズムはまだまだ研究の最中ですが、とある実験の結果がCBDの可能性を示しています。

2017年に発表された実験では、アルコール中毒のマウスに対してCBDの投与が行われました。
結果としては、CBDを投与することでマウスのアルコール中毒再発を防止することが示されました。
このような実験の結果から、アルコール依存症の治療としてCBDが有効である可能性があることはより盛んに研究されるようになっているようです。

CBDオイルとアルコールの同時接種は危険?まとめ

今回の記事ではCBDオイルとアルコールの同時接種の影響について紹介しました。
現在はまだまだアルコールとCBDの相互作用は謎が多く、科学的に証明されていることだらけですが、様々な体験談を元に考えれば、CBDはアルコールの酩酊感を強化するような作用があると言えそうですね。

また、CBDを摂取することで血中アルコール濃度が低下することや、マウスのアルコール中毒が再発しにくくなったなどの実験結果が示されています。
今後もさらに加速するであろう、アルコールとCBDについての研究からはまだまだ目が離せませんね。