近年マリファナの精神的作用に注目が集まり、どうも人体へ与える中毒の一種である幻覚症状や記憶障害はの原因が大麻に含まれるカンナビノイドの一種であるTHCが原因であるということがよく知られるようになりました。これのおかげで大麻=悪といった単純な構造が生まれてしまいました。がしかし、大麻に含まれるカンナビノイドはTHCだけではなくCBDといったカンナビノイドも存在します。今回はTHCではなく、CBDを摂取しても中毒があるのかを記事にいたしました。CBDオイルを検討されている方に取って少しでも参考になれば幸いです。
大麻の中毒について
下記、大麻の乱用によっていかなる中毒症状が見受けられるのか列挙いたしました。
■情緒不安定
■幻覚
■妄想
■記憶障害
etc…
特に記憶障害と、幻覚は怖いですよね。
タバコを吸ってもこんな害はないと思います。
これらの症状のほとんどは、THCがCB1レセプターと呼ばれる受容体と結びつくことで起因します。
この説明をする前に、ざっくりカンナビノイドの説明を致します。
カンナビノイドは、THC,CBDといった大麻から取れるカンナビノイドのほかに、人間の体内にある内因性カンナビノイドというものがあります。
この内因性カンナビノイドの役割は、小脳や眼などにあるCB1レセプターと結合することで、今まで感じた恐怖などの記憶を神経を短くすることで忘れようとしてくれます。
その昔、アメリカなどでは、戦争で心的外傷後ストレス障害となってしまった兵隊に対して、医療用大麻を使用して治療を行っていたされていた時期があります。
このメカニズムのことを「退縮」といいます。
THCの問題点はこの「退縮」をしすぎてしまい、必要な神経まで短く調整してしまうため、突然記憶が消えたり、情緒が不安定になったり、知覚が変わったりしてしまいます。
CBDもCB1レセプターと結びつくのか?
さて、THCがCB1レセプターと結合することで、記憶が飛んだりと様々な不都合なことが発生してしまうことを書きましたが、CBDはどうなんでしょうか。
実はCBDはCB1レセプターとの親和性は「低い」です。
よって精神的な作用はありません。
じゃあなぜCBDオイルを摂取するといいのでしょうか?
実は内因性カンナビノイドが近年、ストレスや加齢に伴い、濃度が薄まることが判明しております。
このことを「カンナビノイド欠乏症」といいます。
カンナビノイド欠乏症になると、免疫力や、ストレスに対する耐性が弱くなるといわれています。
CBDはCB1レセプターとの親和性は低いのですが、内因性カンナビノイドを分解する脂肪酸アミド加水分解酵素の働きをCBDは阻害するといわれています。
その結果、内因性カンナビノイドの適切な濃度が保たれるため、不安を取り去ったり、ストレスを取り去ったりします。
これらの動きのことをエンドカンナビノイドシステムといいます。
つまり、THCはCBDとは違い中毒となるどころか、体の疾患を改善する役割を果たすといわれているのです。
CBDオイルに副作用はないのか
実はCBDをリキッドにして吸引することで、THCと同じような症状が発生したという報告は存在します。
主に以下のような症状です。
意識喪失、頭痛、吐き気、嘔吐、幻覚etc….
どれもTHCの症状に似ていますよね。実は、CBD製品といっても中には粗悪なCBDオイルも存在します。
例えば、CBD製品のフルスペクトラムという製品は、大麻の成分をそのまま液体状にしているのが特徴です。
日本に入ってくるフルスペクトラムは通常THCをすべて非検出レベルまで除去徐狂されています。
しかし、たまに、これらのCBD製品からTHCが検出されるような事件も起こっています。
CBD自体に害はないと言われていますが、身元のはっきりした製品でなければ知らず知らずのうちにTHCの魔の手に引っかかってしまう可能性があります。
ちなみに、どうしても以下のような副作用が出てしまうケースもあるようです。
食欲が減る、下痢、眠気
ただ、少なくとも幻覚作用や、記憶障害などは、純粋なCBD製品であれば起こらないと思われます。
CBDアレルギーはあるのか?
CBDアレルギーというよりは、麻アレルギーは存在します。
以下のような食べ物で、アレルギーがあるような方は、一度医師に相談してからCBD製品を使ったほうがいいかもしれません。
■林檎
■胡桃
■アーモンド
■茄
■桃 etc…
終わりに
今回はTHCとCBDの違いから、CBDには中毒がない点をお伝えいたしました。それでも、CBDの効果について未だ完全には解明されていないこともあるそうです。少しでも異常を感じたらすぐにお近くの医療機関に相談したほうがいいです。少なくとも原因がCBDにあるのかそれとも自分の体質にあるのかはわかるかと思います。