現代社会では栄養価に恵まれすぎた食事が原因で、肥満や高血圧などの生活習慣病が広く知られるようになってきています。
これらの生活習慣病は、遺伝的要因ももちろんありますが、ほとんどは食生活・運動習慣・睡眠などが原因になってきます。
こういった生活習慣病を避け、健康的に生きるためにアメリカで提唱された理論が、「ブレスローの7つの健康習慣」です。
ブレスローの7つの健康習慣を守ることで、健康を維持しなるべく長く生きられることが、研究によりわかってきています。
今回の記事では、ブレスローの7つの健康習慣について解説するので、ぜひ覚えて実践してみてください。
①喫煙をしない
喫煙はガンの発症リスクを大きく高めて、あなたの寿命を大幅に縮める行為です。
喫煙はガンをはじめとする様々な病気(脳卒中・虚血性心疾患などの循環器疾患・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・結核などの呼吸器疾患・糖尿病・歯周病など)の原因となります。
そして、喫煙は人間の生活習慣の中で、最も簡単に予防できる死亡リスクを上昇させる行為でもあります。
「タバコを吸わない」ただそれだけで、長生きできる可能性が大幅に高まるのであれば、あなたがどうするべきかは明確ですね。
②定期的に運動をする
定期的な運動習慣は、心身の健康を守るのに有意義な方法です。
適度な運動を行うことは、摂取したエネルギーと消費するエネルギーのバランスを整え、必要以上の脂肪を体に溜め込むことを防ぎます。
また、筋肉や骨などの身体機能の維持にも役立ちます。
習慣化することは難しいかもしれませんが、運動習慣を手に入れるのは非常に有意義でしょう。
③飲酒は適量を守るか、しない
アルコールは脳細胞を死滅させ、生活習慣を悪化させる大きな要因となります。
長期にわたる過剰な飲酒は、肝臓の機能を低下させ、最終的には全身の臓器に障害を及ぼします。
飲酒をする場合は適量を守り、休肝日を設けるなどの節制が重要になるでしょう。
④1日7-8時間は睡眠をとる
睡眠不足が体にもたらす悪影響は甚大です。
反射神経が鈍くなるため、特に車の運転や精密機械を扱う仕事をしていると、事故のリスクが高まります。
また、ホルモンバランスが悪化し、体臭がキツくなったり肥満の原因となることも。
極度の睡眠不足は血液の循環を悪化させ、脳梗塞や心筋梗塞など、急死の原因にもなりうるので、十分な睡眠をとることは重要だと言えるでしょう。
⑤適正体重を維持する
適正体重を維持することは、健康管理の第一歩とも言える基本的な重要事項です。
適正体重を超えて肥満気味になると、高血圧、高血糖、脂質異常症などの様々な関連疾患が生じます。
さらにはメタボリックシンドローム、糖尿病、動脈硬化などに発展し、心筋梗塞や狭心症といった冠動脈心疾患を引き起こす場合も。
また、疾患とは別に、腰や膝に負担がかかって怪我を引き起こしたり、睡眠時無呼吸症候群の原因になったりと、適正体重を超えるメリットは全くありません。
適正体重を守ることが、健康を守ることに直結するのです。
⑥朝食を食べる
朝食を食べることは軽視されがちですが、健康な生活を送るためには重要な習慣です。
朝食には、寝ている間に消費されたエネルギーを補給し、脳を活性化させることで身体機能を目覚めさせる役割があります。
また、睡眠中に低下した体温を高めることで、身体リズムを正常化します。
そのためにも、朝食ではエネルギーとして即効性の高いバナナなどのフルーツを食べるのが良いでしょう。
朝食を食べないと、頭に十分な糖分が行き届かず、午前中ずっと十分なパフォーマンスが発揮できないまま、ということもあるのです。
⑦間食をしない
肥満気味の人の食生活を観察すると、必ずと言っていいほど間食をしています。
残業前やスポーツの前に、明確にエネルギーを補給するために間食するのであれば問題ありませんが、ここでいう間食は「不必要なおやつ」のこと。
間食にはほとんどの場合、甘い食べ物が選ばれます。甘い食べ物はほとんどが高カロリーで、エネルギー過多を引き起こし、肥満の原因となるのです。
どうしても間食したければ、晩御飯の量を減らすなどの調整が必要となります。
ブレスローの7つの健康習慣とはまとめ
今回の記事では、健康に生きるための「ブレスローの7つの健康習慣」についてご紹介しました。
- 喫煙をしない
- 定期的に運動をする
- 飲酒は適量を守るか、しない
- 1日7-8時間の睡眠を
- 適正体重を維持する
- 朝食を食べる
- 間食をしない
これらを守るだけで、健康的な生活を実現し、今以上に余命を伸ばすことができます。
喫煙や飲酒、間食など、習慣になっているものを変えるのは難しいですが、それだけの価値があります。
また、定期的な運動や朝食を食べること、適正体重を維持することは、習慣化して無意識に実行できるところまで持っていきましょう。
ブレスローの7つの健康習慣を意識して、あなたがより良い健康的な人生を過ごせることを願っています。