ハワイも大麻所持を非犯罪化、過去の大麻所持の犯罪歴も抹消

昨今世界中で進む大麻解禁、大麻合法化の流れですが、アメリカも同様に大麻合法化先進国に数えられます。
アメリカは連邦法と州法で法律が分かれており、州によって、「嗜好用大麻を含む全面解禁」「医療用に限り解禁」「大麻は未だ違法」と分かれています。
そんなアメリカですが、日本人にとっても馴染み深いアメリカの州であるハワイも、大麻が非犯罪化されたことで話題となっています。

今回はハワイの大麻事情についてみていきましょう。

2020年現在のハワイの大麻事情

2020年現在、ハワイでは大麻は非犯罪化されています。
3グラム以下のマリファナの個人的な所持に関しては、逮捕されることはなく、130ドルの罰金のみとなります。
また、過去に大麻の使用や所持で逮捕された方の犯罪歴に関しても、抹消されることとなりました。

これにより、ハワイは大麻を使用、所持することで逮捕されることがない26番目の州となりました。
ここで気になるのは、合法化ではなく「非犯罪化」というところです。

逮捕はされないけれど罰金は払わなければならない、というのは一体どういうことなのでしょうか。

非犯罪化って何?合法化とは違うの?

非犯罪化と合法化は、似ていますが意味の違う言葉です。

大麻の使用・所持を例に非犯罪化と合法化の違いについて考えてみましょう。

まず大麻の使用・所持が合法化されている場合。
この場合は大麻の使用・所持は全く何の問題もなく、罪にもなりませんし、罰則や罰金を受けることもありません。
誰もが堂々と大麻を使用、所持することができます。

では、大麻の使用・所持が非犯罪化している場合はどうでしょうか。
非犯罪化の場合は、「大麻を所持していてもまったく問題ない」わけではありません。
犯罪ではなくなるけれど、認められている訳でもありません。ただし、大麻の使用や所持への罰則が非常に軽くなっている状態、だと考えるとわかりやすいでしょう。

大麻が非犯罪化された場合、ほとんどの場合では個人使用目的での少量の大麻所持に関しては、法的機関は見て見ぬ振りをするようになります。
また何か処罰を加えられる場合にも少額の罰金程度で、刑事罰を受けて前科や犯罪歴がつく、といった自体にはなりません。

大麻が非犯罪化された地域での大麻使用は、日本でいう駐車違反くらいの扱いになる、と思えば良いでしょう。

ハワイで大麻を入手するには?

大麻の使用や所持が非犯罪化されたからといって、容易に大麻が手に入る訳ではありません。
嗜好用の大麻販売に関しては未だハワイでは違法とされており、正式に入手するにはハワイで医療カードを取得し、医療用大麻の処方を受けるほかありません。

嗜好用の大麻が欲しければ、現地人の友人や違法販売のブローカーから購入する方法しかありませんが、もちろんブローカーから購入するのは犯罪です。
当記事をご覧の皆様は、ハワイで大麻を違法に入手しようなんて絶対に考えないでくださいね。

大麻の非犯罪化がもたらすハワイへの影響

ハワイといえば日本人にとっては非常に馴染み深い観光地です。
現地人の多くが多少の日本語を話すことができ、日本人向けの飲食店やお店が多いため、日本人にとってとても観光しやすい土地でしょう。

そんなハワイで大麻が非犯罪化されたとなれば、大麻目当ての観光客がハワイに押し寄せるのは明らかです。
日本人向けの観光地とはいえ、一時のことを思い返すと徐々に人気の落ちてきていたハワイですが、またハワイの人気が高まることは想像に容易いです。

真っ青で美しい海に気持ちの良い気候、南国の雰囲気のなかで大麻を堂々と楽しむことができるなんて、大麻好きには最高の環境です。
日本の法律では海外で大麻を吸っても大麻取締法違反になるので、ハワイにいって大麻を使用することを推奨はできませんが、現在のハワイはこういった環境です。

ハワイも大麻所持を非犯罪化、過去の大麻所持の犯罪歴も抹消まとめ

今回の記事では、ハワイの大麻事情についてご紹介しました。

    ハワイで大麻が解禁されたという話を聞いた方も多いでしょうが、あくまでも非犯罪化であり合法化された訳ではありません。
    あくまでも非犯罪化なので、大麻を所持したり使用した場合、130ドルほどの罰金を課されることがあります。しかし、拘留されたり犯罪歴がつくことはなく、あくまでも罰金程度の罰則で罪に問われることはありません。

    まだまだ大麻の売買に関する法制度は整っていないハワイですが、今後大麻非合法化の流れでより観光産業も発展することでしょう。

    今後もハワイの大麻事情については目が離せない状況が続きますね。