あなたは普段お酒を飲む習慣がありますか?もしかすると健康上の理由で医師から禁酒を勧められている方もいらっしゃるかもしれません。日常的に飲酒している方が突然禁酒するのはなかなか難しいですよね。
今回は禁酒の効果と方法について、メリットとデメリットを交えながら徹底解説します。
お酒は身体にいいの?悪いの?
そもそもお酒は身体にいいのでしょうか?
結論から言うと大量の飲酒は確実に健康を害します。ただし適量を守れば身体にいい影響を及ぼすことも考えられます。
米国保健科学協議会の研究報告によると、毎日缶ビール2~3本程度のお酒を飲む人は全く飲酒しない人や大量に飲酒する人と比べて、最も心臓血管疾患のリスクが低いことが明らかとなりました。各国の調査結果を比較しても人種や性別に関わらず共通性がみられました。お酒にはリラックス効果もあるのをご存知ですか?アルコールが体内に入ると理性を司る大脳新皮質の働きが鈍くなるだけでなく、ワインやビール、ウイスキーの香りは気分を落ち着かせる効果もあります。
それに対して大量の飲酒は、期間が長くなればなるほど身体に悪影響を及ぼします。自覚症状が出ないまま、アルコールを代謝する肝臓に障害が現れ、次第に全身の臓器へと影響していきます。なかには糖尿病や末梢神経障害、アルコール依存症に罹患する人も存在します。
お酒は仲間とのコミュニケーションツールとしての一面もあります。飲酒する量を守れば健康を害することはなく、過ごす時間を楽しいものにしてくれるでしょう。
ただし近年の研究では少量の飲酒であっても、総合的に考慮するとDNAが傷つき、がんのリスクは上昇するとの報告が増えてきています。飲酒すること自体にはリスクがあると認識しておくことが大切です。
禁酒するメリットとデメリット
禁酒することで考えられるメリットとデメリットについてご紹介します。まずメリットは以下が挙げられます。
1.肝臓を守る
体内にアルコールが入ると、肝臓でアセトアルデヒドという物質に分解されます。この物質は有害ですが、最終的には体内で水と二酸化炭素にまで分解されます。飲酒量が多いとアセトアルデヒドの毒性によって肝臓が傷つき、脂肪蓄積を促します。禁酒することで脂肪肝や肝硬変を防ぎ、肝臓を守ることができます。
2.ダイエットになる
当然のことながら、お酒にもカロリーがあります。禁酒するとお酒で摂取していた分のカロリーを控えることになりますから、ダイエットをしたい方は禁酒することをおすすめします。
3.安眠できる
アルコールは睡眠に悪影響を及ぼすため、禁酒することで安眠効果が期待できます。
飲酒すると眠くなるため安眠できるのでは?と考える方もいるかもしれません。アルコールの麻酔効果によって脳の活動が低下することで一時的に眠くなることがありますが、その後のアルコールを代謝する過程で脳が活性化して睡眠リズムが乱れる可能性があります。アルコールによって眠りが浅くなるという報告もされています。
4.出費が抑えられる
お酒を控えると自然と飲みの場から足が遠のきますよね。お酒を飲まないことで節約に繋がります。
禁酒するデメリットとしては以下が挙げられます。
1.付き合いが悪いと思われる可能性がある
禁酒すると飲み会への参加が減りますよね。参加したとしてもこれまで一緒に飲酒していた人がノンアルコールで済ませているのを見て、付き合いが悪くなったと思う人がいるかもしれません。
2.飲み会で損した気分になる
会社の飲み会など団体で居酒屋を利用した場合に、飲み放題の代金となることがあります。飲酒しないことで金銭面において損したと感じることがあるでしょう。
このように、禁酒すると生活習慣の改善が見込めるだけでなく、金銭的なメリットも見込めるのです。近年は飲み二ケーションが疑問視されるようになり、アルコールハラスメントという言葉も流行っていますよね。飲み会を開かない企業も増えてきています。
禁酒するデメリットは全くない訳ではありませんが、ないに等しいと考えていいでしょう。
禁酒の方法
お酒を断つことを決断したら、どのような行動を起こせばいいのでしょうか。禁酒するための方法について、様々な観点からご紹介します。
1.飲酒習慣をチェックする
まずは自分の飲酒習慣を客観的に確認してみましょう。世界保健機関(WHO)が作成した飲酒習慣スクリーニングテストや、日本人向けの久里浜式アルコール依存症スクリーニングテストを活用するのがおすすめです。数分間いくつかの質問に答えるだけの簡単な内容です。
2.自宅にあるお酒を全て処分する
手の届く範囲にアルコールを置いていると、気を抜いた時についつい手が伸びてしまうかもしれません。自宅にお酒のストックがある方は、潔く処分してしまいましょう。
3.禁酒することを周囲に宣言する
周囲にアルコールを絶つことを宣言してしまえば、飲みの場に誘われることも減りますし、自分にプレッシャーをかけて追い込むことができます。
4.CBDを活用してみる
近年ではCBD(カンナビジオール)が禁酒に役立つといわれています。CBDはヘンプから採取される医療用大麻の合法成分のことで、近年話題を呼んでいます。自力で禁酒するのはなかなか難しいため、CBDのような製品に頼るのもアリかもしれませんね。
5.専門機関に相談する
依存が進むと自分の力だけで禁酒するのは難しいです。アルコール依存症は飲酒する人であれば誰でもかかる可能性のある病気です。お酒をなかなかやめられないという方はかかりつけやアルコール依存専門の機関に相談してみましょう。症状が進行すると飲酒しすぎているという本人の自覚もなくなってきますから、周囲の助けが必要となってきます。
禁酒の効果とは?メリットとデメリット、やり方について解説-まとめ-
今回は禁酒の効果と方法について解説しました。アルコールを絶つことで得られるベネフィットは様々な観点からみても大きいです。禁酒を考えている方は、この記事を参考にしてみてください。
また、近年ではCBDが禁酒に役立つという話もよく聞きます。当サイトではCBDについての記事も紹介しているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。