CBDは現在最も薬理効果が期待されている成分です。
海外では医療用として使われる場面もあり、その効果は多岐に渡ります。
CBDは大麻成分のうち約40%を占めると言われており、日本でも合法で使用が認められています。
日本では、オイルやベイプなどの製品が主流です。
さて、皆さんはCBDがどのようにして作られているのかご存知ですか?
今回は、どのようにしてCBDが栽培されているのかをまとめています。
この記事を読むことで、CBDの知識を深めていただければ幸いです。
CBD畑はどこにある?
CBDを栽培している畑は、どこにあるのでしょうか?
以下では、CBDの栽培場所について解説しています。
CBDとは
まずは、CBDそのものについて解説させて下さい。
CBDとは大麻植物に含まれるカンナビノイド成分の一つです。
違法性はなく、日本でも通販などで簡単に手に入れて使用することができます。
大麻の中で違法になるのがTHCという成分で、いわゆる「ハイ」になる精神作用を起こすため日本では、規制の対象です。
CBDには以下のような効果があります。
- 抗がん効果
- 抗炎症効果
- 抗不安効果
- 神経保護効果
- 鎮痛効果
このように多くの効果があることからCBDは、近年注目されているのです。
ヘンプとマリファナの違い
日本ではヘンプとマリファナは同じもの、という認識が強いはずです。
しかしこの2つは同じ大麻草でありながらも、明確な違いがあるのをご存知ですか?
ヘンプとマリファナの違いはTHCの含有量の違いです。
ヘンプと、嗜好用として有名なマリファナは、どちらも元は同じ「カンナビス・サティバ」というアサ科アサ属の植物です。
THCの含有量が0.3%以上の品種のものを大麻草(マリファナ)、0.3%以下のものをヘンプと呼ばれます。
大麻草は品種によってTHC含有量が30%以上になるものもあるのです。
ヘンプはTHC含有量が少ないことから、大麻草よりもたくさんの製品に柔軟に使えると言われています。
日本でもヘンプは身近に使用されていて、七味唐辛子や神社のしめ縄などがヘンプから作られています。
海外では大麻栽培が盛ん
カナダやアメリカの一部の州で大麻が合法化されたことにより、大麻の需要はますます高まっています。
それに伴い、海外では大麻の栽培が盛んに行われるようになりました。
栽培が盛んな国といえば中国、ヘンプ繊維の輸出量は世界一です。
ヨーロッパに目を移すとフランスでは繊維用・オイル用ヘンプの栽培が盛んで、向精神性作用のない種子の輸出も行っています。
そして2018年にアメリカは世界のヘンプ栽培国のトップランクに入りました。
アメリカのヘンプ栽培面積は3倍の伸びを記録し、合計78,176エーカー(約31,000ヘクタール)に達しています。
日本で大麻は栽培されている?
日本で大麻を栽培するには、都道府県知事から許可を得る必要があります。
需要が減ったこと、また栽培免許の更新にかかる手間などの理由で、日本では栃木県や長野県などのごく一部を除いてほとんど栽培されていません。
今後日本でも大麻規制に関する緩和があることで、栽培が盛んに行われることが期待されます。
畑から作るCBDの栽培方法
CBDはどのような過程を経て作られているのでしょうか?
以下では、アメリカでのCBDの栽培方法を解説しています。
植え付け
まず最初に、温室で育てられた大麻草からクローン株を切り取ります。
クローン株は、タネに比べて成分量を調整しやすいのだそうです。
そして1週間ほどこの土地の気候に慣らしてから土に植えします。
栽培
手作業で株を植えたあと、5〜10月のシーズン中は、かんがい設備によって水をやり、ビニールシートで雑草の繁殖を防ぎます。
シーズン中は、土に含まれる水分量によって与える水の量を調節し、土の酸性度にも注意していきます。
収穫
10月頃を目安に各州の農務省の許可がおり次第、収穫を開始します。
米麻薬取締局は、今はもうCBDを中毒性が高い成分とみなしてはいませんが、ヘンプ栽培の許可を得るには様々な手続きが必要です。
乾燥
収穫したヘンプは納屋に運ばれ、そこで保管、空気乾燥されます。
菌やカビを避けるため充分に換気し、乾燥した状態を保つのです。
そして3〜4週間ほど置いたあと、今度は逆さに吊るして保管します。
精製
最後にオイルを抽出します。
精製というのは比較的複雑なプロセスであり、化学合成物を用いて最高で摂氏270度という高温処置を経るものです。
精製済みオイルは、透明感がある明るい色をしており、混じりけがありません。
まとめ
ここまでCBDの栽培方法をまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか。
CBDオイルが出来るまでの過程をみてみると、なかなか興味深いですよね。
正しいCBDの知識を知っておいて使用するようにしましょう。