CBC(カンナビクロメン)とは CBDとの違い、効果効能と摂取方法について解説

当サイトでも特集している、大麻由来の成分であるCBD。様々な効果が期待されているCBDは、アメリカではすでに約14%もの人が何かしらのCBD製品を生活に取り入れている、とまで言われています。
当然日本でも、CBDへの関心が日に日に高まっており、徐々にCBDを扱うショップも増えてきました。

実は、CBDは大麻で生成される様々な成分(カンナビノイド)の中の一成分であり、大麻には他にも100種類以上のカンナビノイドが含まれていることはご存知でしょうか。

今回は、日本ではまだまだ認知度が低いカンナビノイドの一つ、「CBC(カンナビクロメン)」についてご紹介します。

CBC(カンナビクロメン)とは

CBC(カンナビクロメン)とは、様々な疾患への治療効果が期待されている、非精神活性(ハイにならない)カンナビノイドです。
精神活性作用がないため、ハイになることはなく、多くの国で違法性のない成分として扱われています。

CBCは一般的な大麻草の中で生成されるカンナビノイドの中で、2番目に多く生成される成分で、THCやCBDなどのカンナビノイドととても近い分子構造をしていることがわかっています。

カンナビノイドには、医学的に研究が進んでいるカンナビノイドが6種類存在しており、これらは総称して「ビッグ6」と呼ばれています。
CBCもこのビッグ6の一種であり、約50年前に発見されて以来、様々な効果を期待して研究の対象とされてきました。

その注目度は、THCやCBDに比べると劣りますが、それでもCBCは医療に大きく貢献できるはずだと期待されています。

CBCにはどんな作用があるのか

CBCは具体的に、どのような作用を持っているのでしょうか。

多くのカンナビノイドは、カンナビノイド受容体であるCB1とCB2に作用します。
CB1は高揚(ハイ)、CB2は鎮静に関係が強いカンナビノイド受容体ですが、CBCはCB1と結合しにくいことがわかっています。
CB1と結合しにくいことが、CBCを摂取しても「ハイ」にならない理由です。

また、CBCは「痛覚」に関連する受容体である、バニロイド受容体(TRPV1)やTRPA1などと結合することがわかっています。
痛覚に関連する受容体と結合することで、CBCには鎮痛作用があるのではないか、と言われています。

CBCはアントラージュ効果を発揮する

CBCは、鎮痛作用はもちろんのこと、アントラージュ効果を発揮することがわかっています。

アントラージュ効果とは、複数のカンナビノイドが相互に作用し、単体で摂取した際よりも高い効果を発揮するような作用のことです。
「1+1が3にも4にもなる」のがアントラージュ効果というわけです。

CBCはTHCやCBDと一緒に摂取することで、アントラージュ効果を発揮し、それぞれのカンナビノイドの効果をさらに高めます。

CBCに期待されている効果とは

CBCは、THCやCBDと同様に、医療分野で様々な効果が期待されています。

CBCに期待されている医療効果について、ご紹介します。

  • ガン細胞の成長抑制
    CBCには、ガン細胞の成長を抑制する可能性があります。最新の研究では、CBCがガン細胞の成長を妨げることはもちろん、カンナビノイドの中でもCBGについて、2番目にガン細胞の成長抑制効果が高いことが証明されつつあります。
  • 鎮痛/抗炎症作用
    先述した通り、CBCは痛覚と関連のある受容体と結合します。また、THCとCBCが相互に作用する(アントラージュ効果)ことで、大きな抗炎症作用が得られることが、動物実験により判明しつつあるようです。
  • ニキビへの作用
    CBCを含む、カンナビノイドは、強力な抗炎症作用により、ニキビに対する有意義な対症療法となり得ます。現在は研究の途中ですが、将来的にはCBCが強力な抗ニキビ薬になるかもしれません。

他にもCBCには様々な効果、効能があるとされていますが、まだまだ研究段階でもあります。
今後のCBC研究からも、目が離せませんね。

CBC(カンナビクロメン)とは CBDとの違い、効果効能と摂取方法まとめ

今回の記事では、医療面で大きな期待を受けている、カンナビノイドの一種であるCBCについて紹介しました。
CBCは大麻中に2番目に多く含まれるカンナビノイドで、ビッグ6にも数えられる医療面で高い期待を受けているカンナビノイドです。

現段階では、まだまだガンへの効果や鎮痛作用、ニキビへの効果など、確定的なことは申し上げられませんが、研究ではこれらに対する有意義な結果が多く報告されています。

今後、CBCが様々な症状への特効薬的に扱われる可能性は十分にあるでしょう。
とはいえまだまだCBCを含むカンナビノイドはわからないことが多い分野。今後の研究からも目が離せません。