皆さんは、CBGをご存知でしょうか?
CBDと名前が似ているので、少しややこしく感じるかもしれません。
CBGは、CBDと同じカンナビノイド(大麻成分)の一種です。
CBD製品はご存知の通り、日本でも簡単に手に入りますが、CBG製品はあまり見かけませんよね?
CBGは大麻中に微量にしか含まれていない成分のため、製品化が困難なのです。
それにもかかわらず最近では、CBGにも注目が集まっています。
今回はCBDではなく、CBGにスポットを当て解説していきます。
この記事で、CBGに関する知識を深めていただければ幸いです。
CBDの類似成分CBGとは?
CBDに似ているCBGとは一体どんな成分なのでしょうか?
以下では、CBGについて解説していきます。
大麻成分は100種類以上ある
大麻成分の中で有名なのはTHC・CBDですが、カンナビノイド(大麻成分)は実に104種類あります。
その中の一つがCBGです。
大麻草は知れば知るほど奥深く、興味深い植物でもあります。
CBGはハイになる?
CBGはTHCのように、精神作用を示しません。
つまり、CBGを摂取してもハイにはならないのです。
その証拠として、オリンピックのドーピング成分から除外されている程、薬物性はありません。
また、CBGはCBDと同様に比較的茎に多い成分です。
CBGには依存性や耐性も見られないため、近年では医療の分野でも関心を集めています。
CBGはCBDが変化する前の成分
CBGは大麻の成熟前に、多く含まれる成分です。
大麻が成熟すると、CBGはCBDとTHCに派生し変化していきます。
CBGは熱や紫外線により、変化していく成分なのです。
CBGは高コスト
CBG製品をあまり見かけない理由の一つとして、商品化が難しい傾向があります。
CBG成分は大麻中に微量にしか存在しないため、抽出が難しく希少性が高い成分です。
そのため製品化するとなると、高コストになってしまい製品価格も必然的に高くなってしまいます。
分かりやすくいうとCBGを製品化するには、恐らくCBD製品の約5〜6倍の値がつくでしょう。
効果がある成分だけに残念ですが、今後の研究次第ではCBGも製品化が望めるかもしれませんね。
フルスペクトルCBDオイルにはCBGが含まれている
CBDオイルの中には、微量のCBGが含まれている製品があります。
CBDオイルには大麻の茎をそのまま抽出にしたフルスペクトルCBDと、CBD成分だけを抽出したアイソレートCBDがあります。
フルスペクトル CBDには微量のCBGが含まれていますが、アイソレートCBDにCBGに含まれていません。
一般的にはアイソレート製品よりも、フルスペクトル製品を選んだ方が良いといわれています。
その理由は、フルスペクトル製品の方が多様なカンナビノイドが効率よく摂取できるからです。
CBGの効能
CBGには、様々な隠れた効能がたくさんあります。
以下では、CBGの効能について解説しています。
炎症を抑える・鎮静作用
CBGは、非ステロイド性抗炎症薬のような作用を持ちます。
癌などの痛みを伴う疾病に対し、炎症の元となる分子を抑制し痛みを和らげます。
また、過敏性腸症候群にも効果があると認められています。
CBGには体内の炎症を抑える効果があるのです。
癌細胞の抑制作用
マウスなどの動物実験では、CBGは癌細胞を抑制し増殖を防ぐ働きをすることが明らかになっています。
ヒトでの臨床試験はまだですが、今後の研究に期待したいですね。
骨の成長促進作用
人間の骨は成長期を過ぎると、年間20〜30%のサイクルで新しい骨が形成されます。
CBGには、骨の成長サイクルを促進させる効果があるのです。
うつ病治療
イギリスのGW製薬の研究では「CBGがうつ治療に有効である」と報告しました。
現在の日本では、CBG製品は販売されていませんが日本では販売特許は取得済みです。
今後、日本でも抗うつ薬としての販売が期待されています。
神経保護作用
2015年にマウスを使った実験で「CBGが難病であるハンチントン病に効果がある」と報告されました。
CBGの神経保護作用により運動機能が改善し、神経の炎症も抑制したのです。
ヒトへの臨床試験は行われていませんが、難病であるハンチントン病の新しい治療法として期待が高まっています。
まとめ
ここまで、CBGの特徴と効能について解説してきました。
注目度の高いCBDに比べてCBGは目立たない存在ですが、将来的にも期待がもてる成分です。
特に「医療」という観点から見ても、CBGは魅力的な成分です。
これからのCBGの研究が進むことにより、救われる人もたくさんいるでしょう。
今後のCBGの研究と商品化に期待したいですね。