CBDの濃度と純度について学習

世界中で大人気のCBDですが、日本でもたくさんのCBD製品が販売されています。
ですがまだまだCBDについての情報量は少なく、使用するCBD製品を選ぶ際にも判断基準となる指標を持っていない方も多いでしょう。

今回は、CBD製品を選ぶ際に重要な指標となる、CBDの濃度と純度について当記事でご紹介します。

CBDの濃度と純度とは?何を表しているの?

CBDの濃度と純度とは何を表しているのでしょうか。
実は両者共に、CBD製品を選ぶ際にとても大切な指標となるのです。

まずはCBDの濃度についてみてみましょう。

CBDの濃度について

CBDの濃度とは、CBD製品に置けるCBDの配合比率を表しています。
ジュースなどで、「果汁100%」「果汁20%」などの文言を目にしたことはありますよね。
果汁100%であればジュースの成分が全て果汁でできている、果汁20%であればジュースの成分のうちの20%が果汁であることを表しています。

これと同様に、CBD製品のCBD濃度は製品中に何%のCBDが含まれているかを表しているのです。
実際にCBD製品を購入する際には、必ず成分表にCBDが何%含まれるかの記載が見つかるでしょう。

CBDの純度について

続いてCBDの純度についてですが、純度についても「製品中に含まれるCBDの配合比率」を表す言葉です。
つまり、純度も濃度も同じことを表しているのですね。

では濃度と純度、両方とも記載する必要はないのでは、と思われるでしょうが、CBDの配合比率を表す際に「純度」という言葉を使う場合もあるのです。
どういった場合に純度と表現するかというと、主に「アイソレート製品」のCBD量を表す際に使用されます。

アイソレートとは、CBD単体で製造された結晶状の商品で、ほとんどの場合アイソレートのCBD比率を表す際には純度として記載されます。
アイソレートは一般的に98%~99%以上がCBDで精製されている超高濃度のものになります。

結論として、CBD製品の濃度と純度はほとんど同じ意味を示しますが、アイソレート製品については純度という言葉を使う場合が多い、と理解してもらえば問題ありません。

CBD製品を選ぶ際は濃度や純度が重要?

CBD製品を選ぶ際、濃度や純度は非常に重要な指標となります。
では単純に濃度・純度が高い製品を選ぶべきかと言えば、そうでもありません。
重要なのは、「製品に含まれているCBDの量」です。

例えば以下の2つの製品について比較してみましょう。

  1. CBD濃度10%、総量が20mlのCBDリキッド
  2. CBD濃度5%、総量が100mlのCBDリキッド

1と2を比較すると、一見CBD濃度が10%の1の製品が良いように思えますが、製品中に含まれるCBDの量を考えてみると、見え方が変わってきます。

  1. CBD濃度10%、総量が20ml = CBDが2ml配合されている
  2. CBD濃度5%、総量が100ml = CBDが5ml配合されている

製品中に含まれるCBDの総量は、2の方が多いのです。
もしこの2つの製品の金額が同じで、どちらも同じ期間で消費するのであれば、2を選んだ方がより多くのCBDを摂取できます。

このように、CBD製品を選ぶ際は濃度と総量からCBDの配合量を計算し、金額も加味して比較するのが良いでしょう。

純度が高いアイソレート製品を選べば全て解決する?

ここまで読んで、「単純に純度の高いアイソレート製品を選べばいいのでは?」と思った方も多いでしょう。

フルスペクトラムのCBDリキッドやCBDオイルは、濃度が10%でもCBD濃度が高いと言われるのに対して、アイソレート製品は純度98%~99%と圧倒的です。

ですが、単純に純度が高いからといってアイソレート製品を選べば良い訳でもないのです。
実はCBD単体からなるアイソレート製品は、摂取量が一定値を超えた段階から、効果が大幅に減少することが知られています(釣鐘効果)。

反対にCBD濃度で言えばアイソレートに負けてしまうフルスペクトラム製品は、摂取した量と効果が比例する、つまり摂取すればするほど効果が大きくなることがわかっています。
また、CBDはCBD以外のカンナビノイドと同時に摂取することで、相互に作用し効果を高める特性を持っています(アントラージュ効果)。

単純な比較では圧倒的に純度の高いアイソレート製品が優れているように思えますが、より高い効果を求めるのであればフルスペクトラム製品を多めに摂取することが望ましいでしょう。

CBDの濃度と純度について学習まとめ

今回はCBDの濃度と純度についてご紹介しました。
CBDの濃度・純度とは、製品中のCBDの配合比率を表しており、意味はどちらもほとんど同じです。
一般的には、CBD単体で構成されるアイソレート製品では純度、それ以外の製品の場合は濃度、といった使い分けをするのですね。

単純に濃度が高い製品を選べば良い訳でもなく、純度の高いアイソレート製品が正義という訳でもありませんので、CBD製品選びの際は、フルスペクトラムをとるかアイソレートをとるか、製品中のCBDの総量はどれくらいなのか、といった視点で選んでみると良いでしょうj。