アントラージュ効果って何？ | 日本CBD情報センター JCIC

あなたはアントラージュ効果という言葉を聞いたことがありますか？大麻（マリファナ）やCBDに興味を持っている方なら、必ず知っておくべきと言えるほど、アントラージュ効果は大麻、CBDの効能に重要な役割を果たします。

今回の記事ではアントラージュ効果についてご紹介します。まだまだ一般にはあまり認知されていない大麻やCBDですが、当サイトでぜひ知識を深めてください。

アントラージュ効果（取り巻き効果）とは

アントラージュ効果は、CBDを摂取する際に非常に重要な役割を果たします。
具体的には、CBDをはじめとするカンナビノイドは、それ単体で扱う場合よりも、大麻に含まれるその他の有効成分と一緒に扱かうことで相乗効果を発揮する、といったものです。

アントラージュ効果によって、CBDやその他の有効成分が１＋１＝２以上に働いてくれる、というとイメージしやすいでしょうか。

大麻中には様々な有効成分が含まれていますが、その中でもテルペンという成分は、アントラージュ効果に重要な役割を果たすことで知られています。

アントラージュ効果にはテルペンが重要

CBDと一緒に摂取することで、高いアントラージュ効果を発揮するとされているのが、大麻中に含まれるテルペンと呼ばれる成分です。
大麻中には200種類以上のテルペンが含まれますが、その中でも特に、「βカリオフィレン」「ミルセン」は重要な役割を持っています。

「βカリオフィレン」「ミルセン」はどちらも共に、リラックスに繋がるような作用を持っており、CBDと同時に摂取することでアントラージュ効果を発揮し、高いリラクゼーション作用をもたらすと考えられています。

アントラージュ効果を得る為の製品選び

アントラージュ効果について理解していただいたところで気になるのが、どのような製品を選べば良いか、でしょう。

大麻中に含まれる有効成分をCBDと同時に摂取することが、アントラージュ効果を得るための条件でしたね。
つまりCBD単体ではなく、大麻中の様々な有効成分（但し違法ではないものに限る）をそのまま配合しているような製品選びが、アントラージュ効果を得る為には重要になってきます。

そして、そんな製品を選ぶ際にぜひ覚えておいて欲しいのが、「フルスペクトラム」という言葉です。

CBDにおけるフルスペクトラムとは

アントラージュ効果を得る為には、フルスペクトラムのCBD製品を選ぶことがもっとも確実でしょう。

大麻に含まれる成分として、CBDやTHC（日本では違法）はご存知の方も多いかと思いますが、実はそれ以外にも様々なカンナビノイドが含まれています。
例えば、CBCやCBG、CBN、CBV。また、当記事でも先述したテルペンなども大麻中に含まれる成分ですね。

フルスペクトラムとは、このような様々なカンナビノイドを含むCBD製品であることを表しています。
フルスペクトラム、つまり多種多様な成分が含まれるCBD製品であれば、アントラージュ効果が得やすくなりますね。

アントラージュ効果はCBD製品の効果を最大限に引き出す為にとても重要なので、成分表をしっかり確認したり、フルスペクトラムの記載のあるCBD製品を購入するようにすれば良いでしょう。

アントラージュ効果が重要とわかる実例

アントラージュ効果がCBD製品を利用する際に重要な役割を担うことはわかりましたが、実際にアントラージュ効果の有無でどの程度CBD製品から得られる効能が変わるのでしょうか。

参考に海外でTHCの効能を調べるために行われた実験のデータをご紹介いたします。

THCには痛みの緩和や高揚などの効果があり、THCが合法とされる国や地域では医療現場でも活用されています。
THCの効果は通常2時間程度で収まってしまうため、継続的に摂取する必要がありました。
ですが、THCと合わせてCBDを摂取することで、CBDが体内でのTHCの効能の高まりを緩やかにしたため、1日に2~3回摂取するだけで十分な鎮痛作用が得られたようになったそうです。
また、効果の高まりが緩やかになることで、安定的に効果を得られるようになったとのこと。

まさに複数のカンナビノイドを摂取することで、アントラージュ効果が得られた好例ですね。