アメリカの準州であるグアムは日本から飛行機で約4時間程度、綺麗な海に温暖な気候とリゾート地にぴったりで、日本人にとっても馴染み深い観光地として知られています。
そんなグアムですが、2019年に大麻が解禁されたというニュースを目にした方も多いのではないでしょうか。
日本からすぐ近くのグアムで大麻が解禁されたとなると、グアムで大麻を体験してみたいという方もいるでしょう。
そこで今回は、グアムの大麻事情についてご紹介します。
グアムでは嗜好用大麻が完全解禁されている
グアムでは2019年4月4日に、嗜好目的の大麻が完全解禁されています。
当時は医療用、嗜好用合わせての完全解禁はアメリカの領土の中でも初めてのことで、大きな話題を呼びました。
現地ではもともと、違法ではあるものの大麻がある程度浸透していた為、合法化をきっかけに大麻の使用はポピュラーに受け入れられつつあります。
グアムで大麻を扱う際の制限
ただし完全解禁といっても、他の大麻合法国やアメリカの州と同様に、様々な制限が課せられており、取り扱いには注意が必要です。
取り扱いを間違えた場合には刑罰の対象となることもあり、グアムで大麻を体験したいのであれば必ず知っておく必要があります。
◇個人使用のための大麻所持・大麻栽培◇
グアムでは法律により、最大28gまでの乾燥大麻の所持、8gまでの大麻濃縮物の所持が認められています。
28g以上の大麻を所持した場合は刑罰の対象となり、60日以下の懲役・最大で500ドルの罰金が課せられます。
また、大麻の所持が禁止されている区域(学校周辺など)もある為、こういった地域で大麻を所持することも刑罰の対象です。
◇栽培や譲渡についての規制◇
個人使用を目的にする場合であれば、公共の場所から見えないように配慮をする必要こそありますが、6本以下の大麻株の栽培が認められています。
また、28gまでであれば育てた大麻を友人にプレゼントすることも問題ありません。
しかし、販売目的での栽培となると、刑罰の対象となります。
10年以上20年以下の懲役、50,000ドルの罰金とかなりの重罪になる為、こちらは注意が必要です。
また、18才未満の人に大麻を譲渡することも法律によって禁じられており、3年間の懲役が課されます。
◇大麻の輸出入についての規制◇
大麻の輸入、輸出に関しては、全面的に禁止されています。
たとえ1gだけでも違法となり、3年以上10年以下の懲役、15,000ドル以下の罰金が課されます。
グアムからお土産感覚で大麻を持ち帰る、なんてことは絶対にしないように注意してください。
グアムの大麻に関する税金
大麻によって発生する売上には15%の消費税が課されることになっており、法執行機関や薬物乱用治療プログラムおよび農業プログラムの資金として使用されることとなっている。
グアム準州知事は大麻に関して、「社会で最も広く使われている薬物」であるとして規制の重要性を訴え、闇市場を撲滅するためには大麻を管理し、使用と効果を監視し、人々がより安全な環境で生活できるようにしなければならないとの見識を述べた。
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グアムでの大麻の購入方法は?
グアムでは嗜好用大麻が完全解禁されましたが、2020年5月現在も大麻の販売は禁止されています。
つまり、現地で合法的に大麻を購入することはできません。
現地の友人などに無料で大麻を譲ってもらう(ただし28gまで)というのが、現実的な合法で大麻を入手する方法です。
非合法な手段としては、現地人から大麻を購入するといった方法があり、1gあたり4,000~6,000円程度で購入できるそうですが、完全にグアムの法律に反している為、オススメはできません。
ただし大麻が完全に解禁された以上は、合法的に大麻を販売する店舗が作られるのも時間の問題でしょう。
現地に友人などのツテがない限りは、大人しく販売解禁を待つのが良さそうですね。
グアムで日本人が大麻を吸っても逮捕されない?
そもそもですが、グアムでは大麻が解禁されているからといって、日本人が大麻を吸うことは問題ないのでしょうか。
実は日本の大麻取締法は、日本国外での大麻所持についても刑罰の対象となります。
つまり、グアムで日本人が大麻を吸うことは違法なのです。
現実的な話をすると、実際にグアムで大麻を吸っても捕まることはほとんどありません。
グアム現地での大麻使用の証拠を、日本の警察が押さえることは難しく、逮捕される可能性は非常に低いでしょう。
ですが、体内に大麻の成分が残留していたり、使い残しの大麻をうっかり持ったまま日本に帰国した場合は、大麻所持によって入国前に逮捕されることも有り得ます。
こっそりとグアムで大麻を吸う日本人もいるようですが、法令遵守の観点からも現実的なリスクの観点からも、やはりオススメはできません。
グアムの大麻解禁事情まとめ
今回の記事では日本からすぐ近くのリゾート地、グアムの大麻解禁事情についてお話しました。
グアムでは医療用・嗜好用ともに大麻が解禁されており、所持できる量や販売についての規制はあるものの、基本的には大麻を吸うことは合法と考えて問題ありません。
ただし、大麻の「販売」は禁止されている為、現地で大麻を入手したい場合は、現地の友人などから無償で譲ってもらう必要があります。
また、日本人は大麻合法国であっても日本の大麻取締法により大麻の所持を禁じられている為、たとえグアムにいっても大麻を吸うことはオススメできません。
現在は大麻の所持、栽培、使用が解禁されながらも販売は禁止されているといった、歪な状態のグアムですが、今後の動向にも注目していきたいところですね。
大麻の合法事情についてはこちらの記事でもまとめております。