CBD(カンナビジオール)とは?その効果、使い方、危険性を徹底解説

アメリカ・ヨーロッパを中心に世界的に流行しているCBDをご存知ですか?

CBDは様々な病改善や美容に効果的な自然療法として、医学会や科学界で研究が進んでおり、てんかんを治療する最初のCBD由来の医薬品として承認されて以来、健康食品、化粧品などに幅広く使用されている安全性の高い原料だと多くの公的医療機関や研究機関に評価されています。本記事では、CBD(カンナビジオール)の効果、使い方、安全性について解説していきます。

CBD(カンナビジオール)とは? 

CBDオイル

世界最大の医学図書館である米国国立医学図書館によると、CBD(カンナビジオール)とは大麻の樹脂状花、正確にはカンナビッドサティバ植物に含まれる天然の化合物です。数千年前から薬として豊富なツールを持つ植物である大麻草から抽出される成分の一つで、現在は油や食用食品などの製品に使用され、リラックス感と落ち着きを与える天然物質です。

CBDと大麻の違いは?

マリファナの主要な有効成分でもあり、いわゆる”キマる”状態でもある多幸感の誘引物質であるテトラヒドロカンナビノール(THC)とは異なり、CBDは向精神薬ではありません。THCとCBDはどちらも大麻植物に由来するカンナビノイドですが、CBDは非精神活性化合物であり、『ハイな感覚』は起らないのです。THCは脳内のカンナビノイド1(CB1)受容体と結合し、高揚感や幸福感をもたらしますが、CBDは、CB1受容体との結合が非常に弱く、THCの結合を阻害し、精神活性作用を弱める可能性もあります。つまるところ、CBDはTHCのような、人体に有害な向精神作用・依存性・疲労感は無いということです。

CBD(カンナビジオール)の効果

治療

CBD成分にはどんな効果があるのでしょうか?

CBDは、うつ病、不安、心的外傷後ストレス障害の緩和、睡眠障害改善に効果的です。

FDA(アメリカ食品医薬品局)が承認しているエピジオレックスというCBD医薬品は特定の種類のてんかんの治療に効果的だと実証され、2019年から使用されています。しかしてんかん治療に留まるだけでなく、多くの研究データや人々が、CBDが下記のような様々な健康状態の改善に役立ったという報告が発見されています。

  • 皮膚病(ニキビ、皮膚炎、乾癬)
  • 神経学的状態(アルツハイマー病、認知症、パーキンソン病、多発性硬化症、てんかん、ハンチントン舞踏病、脳卒中、外傷性脳損傷) 
  • 腸障害(大腸炎、クローン病)
  • メタボリックシンドローム(糖尿病、肥満)
  •  自己免疫疾患(炎症、関節リウマチ) * 
  •  神経精神病(自閉症、ADHD、PTSD、アルコール依存症)
  • 心血管機能障害(アテローム性動脈硬化症、不整脈) 

CBD(カンナビジオール)の使い方

CBDには多くの摂取方法がありますのでご紹介させていただきます。

CBDの蒸気摂取

ベープを通じて体内にCBDを取り入れる方法で、内臓や肝臓を経由せず、毛細血管から直接CBDを摂取できることから、生体効用率が高いというメリットがあります。

リキッドベープでは、味の種類が豊富で、3分-10分程度で体感できるため人気が高いですが、デメリットとしては、摂取する場所を選ばなくてはいけない、または専用機器の購入&メンテナンスが必要など使用状況によっては不便な側面も見られます。

CBDの経口摂取

CBDの経口摂取とは、舌下に垂らして摂取する方法で、オイル、チンキ、カプセル、パウダー等様々な媒介物から摂取することが可能です。経口でCBDを摂取した場合、消化管を通過し、そこで血流に吸収されて体中を移動するので、ターゲットに到達するための最も遅いルートですが、30分で-2時間程度と体感スピードは遅くなりますが、長期的な効果の継続には最適だと言えるでしょう。

経口摂取では、CBD製品を消化管に曝すのではなく舌下で吸収させると、CBDがより多く維持され、結果が早く感じられます。舌下では食用製品よりも早く効果を発揮します。より速く効果を体感したい場合は、舌下製品がおすすめです。

経口摂取型製品のメリットは、場所を選ばず持ち運びができることや専用機器の購入やメンテナンスが不要な部分で、特に若い女性からの人気が高いです。デメリットは選べる味が少ないことや体感速度が蒸気型よりも遅いという側面です。

CBDへの局所塗布

オイル、クリームやローション型の製品を使用して、CBDを局所に塗る方法です。皮膚全体に浸透することで、痛みや疲れを感じる神経系に直接働きかけることが可能です。経口型、吸入型のCBD製品と併用することで効果を発揮することができます。また、座薬、スプレー、クリームを通じて膣や肛門等の粘膜組織にCBDを浸透させる使用方法では、筋肉、炎症細胞、および痛みを感じる神経に直腸から浸透するのでより効果的です。

CBD(カンナビジオール)は安全?危険?

疑問

世界保健機関(WHO)は2017年に公衆衛生への影響とCBDの有効性に関する包括的なレポートを実施し、結論としてCBDは、非常に高用量であっても安全で無毒だという報告がなされました。

ただCBDは一般に安全と考えられていますが、体重の変化や倦怠感などの副作用も報告されており、CBDの有効性と安全性については今後も研究を進めていく必要はあります。

治療薬として承認されているものもあれば、様々な病・美容改善に効果的だという研究論文も発表されており、安全性は高いと言えるでしょう。

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CBDについてまとめ

多くの医療機関や民間企業が様々な疾病改善に効果的だとして注目するCBDの効果や使い方、危険性について解説しました。蒸気摂取や経口摂取を行う際は用法を適切に守り、安全に使用することを心がけてください。

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