近年自宅でできる手軽なリラクゼーションとして注目が集まっている瞑想。そんな瞑想の中でも、集中を司る瞑想として有名なサマタ瞑想をご存知ですか？サマタ瞑想を会得すれば、集中力がまして物事への意識を高めることができます。また心が落ち着き、深い集中から様々なインスピレーションが得られるようになるとも言われています。
コロナによる外出自粛が続き、室内で過ごすことが多くなった現代人は、多くのストレスをためており集中力の低下やインスピレーションを得辛くなっていることが指摘されています。そんな中で、自宅でできるリラクゼーションであるサマタ瞑想を会得することは、大変意味のあることだとは思いませんか？そこで当記事では、サマタ瞑想の成り立ちから、サマタ瞑想の目的や効果をご紹介します。当記事を読めば、サマタ瞑想の成り立ちや重要性、自分に合ったものなのかどうかが理解できるでしょう。
サマタ瞑想ってなに？
サマタ瞑想とは別名、集中の瞑想とも呼ばれる瞑想の方法の一つです。集中の瞑想と言うだけあって、サマタ瞑想では何か一つの対象物に対して意識を集中することを行います。対象とするものは、サマタ瞑想の中でも様々で、「必ずこれに集中する」というものはありません。例を出すのであれば、蝋燭の炎や壁の模様、紙に書かれた絵。さらに対象は物質だけでなく、お経や音楽、自分の呼吸に集中する、という場合もあります。
1点に意識を集中することで、他のものがどんどん気にならなくなっていく、というような感覚が得られるでしょう。集中することで、まるで隔離された空間で守られているような安心感も得られます。この状態に入ることで、集中力が増して深い思考力が手に入ると考えられています。また集中の局地に至ることで、様々なインスピレーションが浮かんでくる、と言う声も多いようです。
サマタ瞑想が人気の理由は？
サマタ瞑想は世界各国でサマタ瞑想を基本とした瞑想が広まるほど、ポピュラーで人気のある瞑想方法です。実は世の中にあるほとんどの瞑想法は、サマタ瞑想をベースに作られた瞑想なのです。ではなぜこれほどにまでサマタ瞑想が世界中で人気かというと、サマタ瞑想は集中の対象が多岐にわたるため、様々な瞑想に応用が効くためだと言われています。
例えば集中の対象とする絵や模様はいくらでも種類が作れますし、音楽などの場合も同様です。応用がしやすいために、サマタ瞑想は世界中で人気を博しているのです。
またサマタ瞑想では集中する対象を一つに絞るので、初心者でも行いやすいという利点があります。私生活で集中力を発揮する際には、複数のものに集中することはないでしょう。サマタ瞑想では対象物が一つだけなので、その点初心者にとってもわかりやすく始めやすいでしょう。
サマタ瞑想の行い方は？
サマタ瞑想には集中する事柄を変えた様々な瞑想方法があるので、今回はその中でも代表的で手軽な方法をご紹介します。
数息法（呼吸を数える瞑想）
数息法では呼吸を数えることに意識を集中します。必要なものが何もないので、静かで集中しやすい場所が確保できれば、いつでも瞑想が行えます。
具体的な方法は以下となります。
- 背筋を伸ばしてリラックスした体制で座る
- 自分の呼吸に意識を向かわせて、ゆっくりと息を吐ききる
- ゆっくりと息を吸い、肺に空気が入っていくのを感じる
- 息を吸って吐くワンセットを1として、10まで数える
- 途中で意識が呼吸以外に向かったり、他の考えが浮かんできたら、数を1に戻して再度カウントする
もしも10が長ければ5回でも良いですし、もっと長時間の瞑想を行いたければ20回、30回とカウントする回数を増やしても問題ありません。
ろうそくの炎を使った瞑想
ろうそくの炎を使った瞑想は、世界各国で盛んに行われてきた瞑想です。ろうそくは準備する必要がありますが、比較的簡単に行えるといって差し支えないでしょう。
具体的な方法は以下となります。
- 部屋をなるべく暗くし、ろうそくに火を付ける
- 背筋を伸ばしてろうそくの前に座り、リラックスした体勢を取る
- ろうそくの炎に意識を集中させる
- ろうそくの炎を見つめる（ただし凝視するのではなく、半目で見るような感覚で）
- 途中で意識が他に向かった場合は、もう一度ろうそくの炎に目を向ける
ろうそくの炎を使った瞑想は比較的簡単に行える瞑想ですが、火事などには注意してください。揺れる炎に意識を集中させることができれば、スピリチュアルな体験ができるでしょう。瞑想に慣れてくれば、ろうそくが燃え尽きるまで、長時間の瞑想を行えるようになりますよ。
集中力がグンと高まるサマタ瞑想の効果と方法 -まとめ-
今回は世界中で愛されるポピュラーな瞑想の方法である、サマタ瞑想について解説しました。サマタ瞑想は一つのものに意識を集中させる瞑想ですが、集中する対象物は様々で、具体的な形のあるもの以外にも、呼吸や音楽など多岐に渡ります。特に呼吸に意識を集中させる瞑想は準備も不要でいつでもできる瞑想の方法なので、是非身に付けておきたいですね。
