CBDやCBDオイルは、健康維持をはじめとする様々な効果があり、リラックスのためやストレスの解消、安眠のためなどに摂取する人が日本でも少しずつ増えてきています。
医薬品や化学療法とは異なり、ほとんど副作用なく上記のような効果を得られることもCBDを利用するメリットのひとつです。
そんなCBDですが、最近は脳内物質の分泌に対する影響が着目され始めています。
実際にCBDを摂取すると、落ち着いたりリラックスできるということは、脳内で何かしらの物質が分泌されていたり、CBDが擬似的にそういった物質のような働きをしていてもおかしくはないでしょう。
ということで今回の記事では、CBDが脳内物質の分泌に与える影響について、まとめてみました。
CBDの効果やその仕組みについてさらに知りたい、という方はぜひ当記事をチェックしてください。
アドレナリン・エンドルフィンとは
CBDが脳内物質に与える影響を学ぶには、そもそもの脳内物質の働きについて知る必要があるでしょう。
脳内物質としてよく知られるものには、アドレナリンとエンドルフィンの2種類があります。
ではそれぞれ、どのような働きをする脳内物質なのかをみていきましょう。
アドレナリンとは?どのような働きをするのか
日常生活でもよく耳にするアドレナリン。例えば興奮状態であることを表す時に「今めちゃくちゃアドレナリンが出ている」なんて表現をする場合がありますよね。
実際に、Hip Hopのイベントで「アドレナリン」というイベントが行われていたりと、興奮状態になることやテンションが上がることの代名詞として、アドレナリンという言葉が使われています
アドレナリンとは脳内で分泌されて交感神経系の作用を増強し、心拍数を増加させたり心収縮力を強化したりします。要は体を興奮状態に導く作用があるのです。
野生の動物などであれば、「獲物を狩る時」や「危険な状態から逃げる時」など、緊張と興奮が共存しているような状態の際に、特にアドレナリンが多く分泌されます。
人間でも、適度な緊張を感じた時などにアドレナリンが多く分泌され、例をあげればスポーツの試合の際や大切なプレゼンを行う時、喧嘩をするときや試験前の一夜漬けで集中して徹夜している時など、アドレナリンが分泌されています。
エンドルフィンとは?どのような働きをするのか
エンドルフィンとは脳内で働く物質の一種で、鎮痛効果や気分の高揚・幸福感などを司る脳内物質です。
エンドルフィンが分泌されると、多量の幸福感が得られるため、脳内麻薬と呼ばれることもあります。
エンドルフィンはガンなどの終末医療で活用されるモルヒネと同じような作用をすることでも知られており、「体内で分泌されるモルヒネ」との異名を持っています。
モルヒネは主に鎮痛剤として使われ、末期ガンなどで激しい苦痛を感じている患者に投与されますが、エンドルフィンはこのモルヒネの数倍の鎮痛作用をもつと言われています。エンドルフィンの効果の高さがよくわかりますね。
エンドルフィンにはアルファ(α)・ベータ(β)・ガンマ(γ)の3種類があり、高い鎮痛作用をもつのはβ-エンドルフィンです。
生活の中でエンドルフィンの働きを実感することは多くはないでしょう。
エンドルフィンが分泌される例としては、マラソンなどで苦しい時間を乗り越えると快感に変わる、いわゆる「ランナーズハイ」はご存知でしょうか。
「ランナーズハイ」になっている時、脳内では長時間のマラソンによる苦痛や疲労感を和らげるために、β-エンドルフィンが大量に分泌されます。
これにより苦痛が徐々に快感や陶酔感に変わっていくのです。
他にも日常生活では、美味しい食べ物を食べた際や性行為をした際などに、β-エンドルフィンが分泌されることが分かって舞います。
CBDとアドレナリン・エンドルフィンの関係
アドレナリン・エンドルフィンはどちらも共に、脳内で分泌される神経伝達物質です。
そして、CBDは体内のエンドカンナビノイド受容体に働きかけて、神経伝達物質と同じように振舞うことが分かっています。
アドレナリンはアドレナリンの受容体に、エンドルフィンはエンドルフィンの受容体に結合することで、その効果を発揮しますが、CBDはそれらの受容体に働きかける可能性が高いとされています。
つまり、CBDを摂取するとアドレナリンやエンドルフィンの受容体に結合したり、アドレナリンやエンドルフィンが受容体に結合することを補助したりするのではないか、というのが現在の研究結果です。
まだまだCBDの研究は続いており、はっきりと分かっていないことが多いですが、このような可能性があることが分かっているだけでも、CBDを利用する十分な理由になるでしょう。
CBDは脳内物質の分泌に影響あるの?アドレナリンやエンドルフィンとの関係とはまとめ
今回の記事では、アドレナリンやエンドルフィンとCBDの関係についてご紹介しました。
まだまだ研究途中のCBDですが、アドレナリンやエンドルフィンの受容体に働きかける可能性が高いようですね。
CBDの効果については他の記事でも紹介しているので、もっとCBDについて知りたいという方はぜひチェックしてみてください。