皆さんは、大麻の成分をいくつ知っていますか?
最も広く知られている成分はTHCやCBDですが、大麻中にはこの他にも人体に有効な成分がたくさん含まれています。その中でも、大麻物質の一つである「フラボノイド」には、研究者が注目している効果が存在しているのです。
大麻フラボノイドは、別名「カンフラビン」とも呼ばれています。フラボノイドは今後の医療分野で、新しい治療法として期待されている成分です。
今回は、大麻のフラボノイドについて解説していきます。ぜひ、参考にして頂ければ幸いです。
この記事を読むことで、フラボノイドとは何か?を知ることができます。
大麻のフラボノイドとは?
大麻中に含まれるフラボノイドとは、一体どのような成分なのでしょうか?
以下では、大麻フラボノイドについて解説しています。
自然界に溢れているフラボノイド
フラボノイドは大麻だけでなく、全ての植物に含まれている成分です。
フラボノイドは、植物に鮮やかな色素を与える役割があります。
フラボノイドは私たちにとって、身近に存在している成分なのです。
フラボノイドはポリフェノールの仲間
フラボノイドと聞くと聞き慣れない言葉ですが、フラボノイドはポリフェノールの一種です。
チョコレートやブルーベリーのポリフェノールといえば、馴染みがあるかと思います。
ポリフェノールの健康上の利点は、日本でサプリメントが出ているくらい人気ですよね。
大麻のフラボノイドもそれと同じように、人体に有効な成分がたくさんある物質です。
大麻のフラボノイドは希少成分
大麻中からフラボノイドは、極少量しか抽出できません。
また、天然の大麻フラボノイドは抽出に費用と時間がかかります。
そのため、大量生産が困難で製品化が難しいとされてきました。
しかし最近では、フラボノイド研究の進歩により人工的にフラボノイドを生成できる研究が進められています。
フラボノイドが人体に与える影響
フラボノイドが人体に与える影響は、多岐に渡ります。
大麻は単に嗜好目的だけではなく、その有効性から医療分野で注目が集まっています。
ある研究結果では、アスピリンよりも副作用がなく30倍もの炎症を抑える働きがあることが分かりました。
今後研究が進めば、大麻フラボノイドによるあらゆる治療が現実となる可能性はとても大きいのです。
大麻フラボノイド研究が急速に発展している理由
現在、世界では大麻のフラボノイド研究が急速に発展しています。
以下では、フラボノイド研究が活性化している理由を解説しています。
癌治療に革命をもたらす可能性
大麻フラボノイドは、最近の研究で膵臓癌の新しい抗がん剤として注目されています。
大麻由来のフラボノイド投与により、癌の転移や癌細胞の増殖を抑制する働きを発見しました。
今後さらに研究が進むことで、癌治療に革命をもたらす可能性があるのです。
カナダの大麻合法化
フラボノイド研究が急速に発展した理由の一つが、カナダでの大麻合法化の動きです。
2018年にカナダでの大麻合法化の流れから、大麻フラボノイドの研究が活性化しました。
今後、他の国でも合法化が進めばフラボノイドが製品化する日も、そう遠くはないでしょう。
大麻フラボノイドには中毒性がない
大麻フラボノイドは、中毒性がないと断言できる成分です。
大麻に中毒性があるかどうかは、THCの有無に左右されます。
フラボノイドは、たばこのニコチンやTHCのように中毒性がないことから、医学的にも注目されている成分です。
大麻フラボノイドは中毒性がない上に、アスピリンよりも30倍も高い抗炎症効果を発揮します。
大麻フラボノイドには向精神作用がない
大麻フラボノイドに、幻覚や妄想などの向精神作用はありません。
大麻の妄想や幻覚を起こす成分はTHC成分であり、大麻中に含まれるフラボノイドにはそのような精神作用はありません。
大麻フラボノイドは、幻覚や妄想などの向精神作用がないことから理想的な鎮痛剤とされています。
大麻フラボノイドのゲノム研究の進歩
近年のゲノム研究の進歩により、様々な物質の構造が明らかになってきています。
カナダのゲルフ大学の研究者が、大麻フラボノイドの抽出の成功したと報告しています。
この研究により大麻を栽培しなくても、大麻フラボノイドが抽出できる可能性が出てきました。
今後もゲノム研究が進めば、希少な天然フラボノイドを人工的に作り出すことが可能になります。
まとめ
ここまで、大麻のフラボノイドについて解説してきました。
大麻フラボノイドとは、何なのか?がよく理解できたと思います。
大麻フラボノイドには、多くの魅力的な効能が隠れており、中毒性もなく精神作用がないだけに、今後の医療現場での実用化が期待されています。
現在の日本では「大麻は違法なものだ」という認識ですが、この記事を読んで大麻に対するイメージが少し変わったのではないでしょうか?