今やドン・キホーテやアマゾンですら簡単に手に入るCBD製品。昔はそこそこ珍しい大麻由来の製品でしたが、このままでは日本ではありふれた製品となってしまい、先駆者利益を得られなくなってしまいそうです。そこで新たなフロンティアを求めて海外でCBDを販売することはできないでしょうか。今回は海外でCBD関連製品のを販売の可能性を探るために、海外のCBDスタートアップ情報について記事にしてみました。既にCBDを日本で手がけている人が海外で販路を見出す際に少しでも参考になれば幸いです。
CBDを売り始めるならどの国がいいか?
いかなるビジネスを始めるにも、まだあまり出回っていない国で始めたほうが可能性がありますよね。ただCBDは大麻関連の製品ですので、相当気を使って商売をしないとすぐに警察に捕まってしまいます。少なくとも以下のことくらいは調べておいたほうがいいでしょう。
■大麻は合法か?
■大麻が違法ならCBDは合法か?
■CBDが合法なら、THC何パーセント以下なら合法化か?
そもそも大麻が合法であれば当然CBDも合法であることは想像できます。
もし大麻が違法であれば、そこに含まれるカンナビノイドは合法かどうか?または、精神的作用があるTHCの含有率が低ければ合法になる?というパターンもあります。例えば、スイスの場合、THCの含有率が1%以下という条件が、の場合は産業用に大麻を栽培する許可を得る条件の一つとなっています。カナダ、イギリス、ドイツなどもTHCの含油率が0.3%以下のTHCであることが条件のうちの一つです。
■既にCBDが販売されているか?
■売られているならどこで売られているのか?
既に売られているならば通常、違法ではないと考えられます。ただ、法律を度外視して適当に販売している店もあるので注意が必要です。ベトナムなどは某バックパッカー通りにいくらでも売人がおりますがマリファナは重罪です。例えマリファナが普通に売られていたとしてもそれが合法であるとは限らないです。
ちなみに、インドのニューデリー、パキスタンのカラチでは、大麻の使用量が年間約40万トンもあり、世界で2番、3番を占めていますが、違法なので注意が必要です。
近年大麻関連製品を合法化した国はどこか?
既に合法化されている国があれば、そこに真っ先に投資することが先駆者として勝利を得られる可能性が高いですよね。以下2つの国が見つかったので紹介します。
■タイ
東南アジアでは、2024年までに医療用大麻マーケット規模は6000億円になると言われています。この巨大マーケットを握るために、2018年12月、実はタイが医療用大麻を合法化させました。
そこからなんと翌年の8月には、公衆衛生省を通じて患者に無料で大麻由来の医療用オイルを4500本も配るという異例の早さです。
タイでは、純粋なCBDもしくは、THC含有率が0.2%以下の大麻関連製品は麻薬という分類からはずれ、合法的な製品として扱われております。
つまり、大麻自身は合法ではありませんが、CBDブロードスペクトラムもしくは、フルスペクトラムオイルなどCBD以外の成分が入っていたとしてもTHCが0.2%未満なら合法です。
なお、マリファナの嗜好品としての所持や販売は最大で10年の実刑になるほど重罪です。純粋なCBDの使用が許されているとはいえマリファナが合法化したわけじゃない点注意が必要です。
■韓国
元々医療用大麻をアジアで合法化したのは韓国が初めてです。
しかし、あくまでも、医療用目的のみの大麻由来の製品および、CBD製品のみ輸入が合法化されています。
つまり、日本のように例えTHCが非検出レベルまで除去されていたとしても、医療目的以外では大麻由来の製品の輸入は禁止されているということです。
ある意味、日本より厳しいかもしれません。
こういう状況ならば、まず医療分野でCBDが一般化してからでないと、普通の製品としてCBDを販売するのは難しそうです。
しかし、韓国では大麻由来の製品の専門医師不足が叫ばれております。
韓国の保険当局は、サティベックスやエピディオレックスなどの大麻由来の医薬品について、多発性硬化症や、てんかんなどの治療の際、大麻由来の医薬品以外を試して、その結果どうしようもないときのみ使用を許可しています。
しかし、CBD等の大麻関連の医薬品の正しい知識を持つ医者がまだ少ない韓国では、未だ広まるには時間がかかるかもしれません。
終わりに
ここまで海外におけるCBD製品のスタートアップ情報について記事にいたしましたがいかがでしたでしょうか。もちろん本当にビジネスをやろうと思ったら税理士や、弁護士、起業コンサル、物流屋等、その道のプロとも相談しなければなりません。しかし、インターネットを通じて自分で調べられる情報は調べてから相談したほうがいいですよね。