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近年、大麻の医療利用に関する話題がよく出てくるようになりました。その際に大麻由来の成分であるCBDやTHCなどのカンナビノイド類への理解が一般の方へ浸透しつつあります。しかし、大麻で注目すべき成分はCBDを中心とするカンナビノイドだけではありません。大麻には、カンナビノイドだけではなく、テルペン類、フェノール類、フラボノイド類など多くの成分が存在しております。そしてCBDだけを摂取するのではなく、その他の成分を摂取することでよりよい効果が生まれると言われております。今回はその中でも大麻由来の製品へ風味を出してくれるテルペン類に焦点を合わせて記事を書いてみました。テンペン自身が持つ効果などについても書いていますので、少しでも参考になれば幸いです。

一般的にテルペンとは?

テルペン(Terpen)は、イソプレン(天然ゴムなどを加熱することで出てくる気化しやすい液体)を分子構造中の基本的な骨格として成る化合物の総称です。よくデパートなどでアロマオイルのいい香りがしますよね。あれは主にテルペンから香りが出ています。カンナビノイドにもTHCだったりCBDだったりあるように、テルペンにも様々な種類があります。DITERPENE(ジテルペン)、SESQUITERPENE(セスキテルペン)、MONOTERPENE(モノテルペン)などです。そしてそれぞれ摂取したり、嗅いだりすることで体に影響を与えることがあります。

CBD製品に含まれるテルペンの効果について

フルスペクトラムオイルなどは、大麻のTHC成分を非検出レベルまで除去して、それ以外の成分はそのまま含まれる形でオイルとしています。パウダー状のCBDアイソレートとは違いCBD濃度が10%くらいになってしまいますが、その代わりにCBD以外のカンナビノイドやテルペンなどを自然のまま含んでいます。そして、皆さんはCBDの効用にしか目がいきませんが、実はテルペン自身、人体に対して重要な効果を持っています。下記いくつか大麻自身に含まれる一般的なテルペンとその効用について紹介します。

Myrcene:ミルセン

大麻に含まれるもっとも一般的なテルペンの一つ。マンゴーなどにも含まれています。ミルセンは抗炎症性の効能を持つ。鎮静薬や筋弛緩薬としての作用することがあります。

Pinene:ピネン

松葉などにも見られるテルペン。喘息や疲労などの症状を和らげる作用があります。

Linalool:リナロール

ラベンダーにも含まれているテルペン。不安を軽減させたり、不眠症を和らげたりします。

Limonene:リモネン

レモンにも多く含まれているテルペン。コレステロールを下げたり、胸やけなどを和らげたりします。

他にも様々なテルペンが大麻つまり、フルスペクトラムオイルには存在しますが、どのテルペンが特別多かったり少なかったりは大麻の品種によって違うようです。

テルペンと摂取することで得られる側近効果とは?

CBD製品の濃度がもっとも高いのはアイソレートタイプのパウダーで、ほぼCBD100%くらいの濃度があります。それを水に薄めても中に含まれる成分は当然CBDのみで、それを摂取し続けると体がその成分にだけ慣れてしまい、個人差はありますが、摂取しても段々その効果を感じられなくなってきます。そうなると効率的に摂取もできないし、どれだけ摂取しても効果が無いためさらに摂取しようとしてしまい経済的にもよろしくないです。それと比べ、フルスペクトラムならばCBD以外の成分が含まれているので、耐性ができにくく、何度摂取しても摂取量を増やす必要がありません。先ほどの説明にも挙げたとおり、テルペンを摂取してもそもそも肯定的な作用が見込めるため決して無駄ではないのです。むしろ、CBDとその他の成分を摂取することで、より効果的にCBDの効果を発揮すると言う説があります。これを側近効果(アントラージュ効果)と呼ばれており、今現在も研究が重ねられております。

味がおいしいのはフルスペクトラムオイル?ブロードスペクトラムオイル?

アイソレートもそうですが、フルスペクトラムもあまりに天然成分をそのまま抽出しているため、あまり味がおいしくはないといわれています。その点、ブロードスペクトラムオイルもテンペンを含んでいるオイルがあり、味も万人受けするようにおいしく開発されています。但しブロードスペクトラムオイルは一旦CBDのみを抽出して、その後テンペンやその他のCBDを加えていくため、純粋なCBDオイルにほんのちょこっとほかの成分を足しただけでブロードスペクトラムオイルと銘を打っている製品もあるので、ご購入の際は、成分表を詳しく確認してから検討されてください。

終わりに

今回はCBDの影で無視されてしまわれがちなテルペンに焦点を合わせて記事に致しましたがいかがでしたでしょうか。CBDだけ摂っていてもいずれ効果は頭打ちになり意味がありません。それよりはテルペンなどと一緒に摂取できるフルスペクトラムやブロードスペクトラムを購入してみてください。少量でもリラックスできる日々を送れるようになるかもしれませんよ。

CBDフルスペクトラムについてはこちらの記事でも解説しております。

CBDフルスペクトラムとは