MCTオイルって？効果や副作用もまとめてみた

シリコンバレーが発端とされるブレットプルーフコーヒー（完全無欠コーヒー）の大流行で、多くの人に認知されるようになったMCTオイル、あなたはご存知ですか？

MCTオイルとグラスフェッドバターが入っているから、ブレットプルーフコーヒーは健康に良い！
という言説が流行りましたが、結局のところMCTオイルの何が体に良いのか、どのような影響があるのか、知らない人がほとんどかと思います。
それどころか、MCTオイルとはいったいどのようなオイルなのか、サラダ油やオリーブオイルとどのように違うのか、知らないという人は多いのではないでしょうか？

そこで今回の記事では、MCTオイルとはいったい何なのか、どのような影響があるのか、副作用はないのか、といった点を解説します。
当記事を参考に、MCTオイルの身体への影響や副作用について理解を深め、MCTオイルを活用することで皆さんの生活がより豊かにになれば幸いです。

MCTオイルって何？MCTってどういう意味？

そもそもMCTオイルとは何なのでしょうか？

MCTとは中鎖脂肪酸のことで、ココナッツオイルなどに豊富に含まれることを知っている方は多いでしょう。
また、パーム核油やホールミルク、バターなど、特定の食材の中にMCT（中鎖脂肪酸）は含まれています。

これらの食品の中からMCTを抽出することで、MCTオイルが作られます。また、MCTサプリなども同様の方法で作られるようです。

一般的な食事から摂取される脂肪分は、そのほとんどがLCT（長鎖脂肪酸）です。
これに対してMCT（中鎖脂肪酸）はどのようなメリットを持つのでしょうか？

MCTは体内に吸収されるとすぐにエネルギーとして活用されるか、ケトンという物質に変換されます。
このケトンという物質は、体内の炭水化物が不足している時にのみ作られる物質で、ケトンは血液を経由して脳に移動し、脳のエネルギーとして活用されるのです。

これに対してLCT（長鎖脂肪酸）をはじめとする、MCT以外の脂肪は脳のエネルギー源になることはほとんどありません。

MCTは脳のエネルギーになるか、すぐにエネルギーとして使われるので、ほとんど場合は体内に脂肪として溜め込まれることはありません。

MCTを食品ではなくオイルで摂取するメリットは？

MCTは食品から直接摂取するよりも、オイルとして摂取した方が吸収が早まるというメリットがあるようです。
ただし、MCTを含有するような食品はMCTと同様に人体にとって有意義な栄養素を多分に含むため、食品として摂取してもメリットは十分にあるようですね。

また、MCTオイルを摂取すると満腹感を感じたり、カロリーの消費量が増加することがわかっているようです。
特に男性や体脂肪率が高い人には、MCTオイルによるカロリー消費量の増加傾向が顕著に現れると言われています。
こういったデータを見ると、MCTオイルを適量摂取することで、減量に期待できそうですね。

ちなみにMCT（中鎖脂肪酸）はLCT（長鎖脂肪酸）よりもカロリーが10%低いこともわかっているので、オイルとして使うのであれば単純なカロリーの比較でもMCTオイルが優れていることが分かりますね。

また、MCTオイルを摂取することで体内でのエネルギー消費効率が改善され、持久力のアップや運動能力の向上が見込める、と考えている学者もいるようです。
複数の研究でこのような結果が出ていますが、有意な結果が示せなかった研究も多く確実な効果とは言えませんが、こういった効果も期待できる、と考えて良いでしょう