近年、その医療効果や嗜好品としての価値の高さが徐々に認識され始めているCBDですが、まだまだその認知度は低いのが実情です。
また、CBDについては知っていても、原材料である大麻との関連性から悪い印象を持っている方も多いでしょう。
CBDに関心を持っている方や、CBDが大好きな方は、周りの方にCBDについてもっとよく知って欲しいと思うでしょうが、そもそも悪い印象を持っている人や興味のない人に、CBDについて知ってもらうのは大変です。
そこで今回は、CBDについてよく知らない人や興味のない人に、CBDについて知ってもらうのにぴったりな映画をご紹介します。
興味深い内容、みているうちに正しい知識を得られるような作品となっていますよ。
大麻科学の先端を描いた名作「CBD Nation」
「CBD Nation」は、大麻について最先端の科学的研究を行うたくさんの科学者が登場する、科学的研究についての映画です。
この映画では、大麻を吸ってハイになったり楽しむような様子は描かれておりません。
テーマは医療大麻とCBD、それを取り巻く研究者や患者たちの実体験を、科学的な側面から綴ったドキュメンタリー映画なのです。
さらにこの映画について、詳しく紹介しましょう。
CBD Nationには、以下のような人物が大勢登場します。
- 医療大麻やCBDについうて、医学的な目線での研究を行っている大麻研究の専門家
- 大麻合法の地域で大麻やCBDの栽培/流通を支援する栽培家やビジネスマン
- 医療大麻やCBDについて啓蒙活動を行う人々
- 医療大麻やCBDによって、持病が改善した患者やその周りの人々
もちろん彼らの証言や主張は、多くの科学的エビデンスと共に語られています。
繰り返しいいますが、この映画では大麻を娯楽に使用するような描写であったり、非合法な行いの描写は全くありません。
医療大麻やCBDオイルを使用することで、それまで最先端の化学療法でも症状が改善しなかった患者たちの持病が、どのように改善するのかといった可能性が描かれているのです。
その中でも特に、精神作用を持たないCBDは、医療大麻への抵抗感を持つ方にとっても有用な物質として取り上げられています。
本作に登場する多くの人物は、医療大麻が多くの疾患に有効とされる理由や、精神作用を持たないカンナビノイドの一つであるカンナビジオール(CBD)が、とりわけ多くの人々に人生を取り戻す機会を与えているのかについて掘り下げた研究を行っています。
CBD Nationで最も印象的なシーン
この作品の中でも特に印象的なのは、医療大麻やCBDによって病状を改善し、健康を取り戻した実在する患者たちの姿が描かれている点です。
特に象徴的なエピソードとしては、顔の骨が肉芽種により壊れていくような症状を持っていた少女が挙げられます。
彼女はCBDオイルにより症状が回復していきますが、その後のエピソードも必見です。
彼女は自分自身がCBDオイルに救われた経験を基に、子供の医療大麻使用を訴える州法の快晴活動を始めるのです。
この活動によって、それまで大麻合法化に反対していた上院議員のロペス氏を、法案改正に賛成する立場に変えたのです。
そして実際に、法案は可決されました。
その際にロペス氏は、以下のように発言します。
「(医療大麻について)私の気が変わったのではない。理解したのです。」
医療大麻やCBDについて、偏見があるということよりも、理解が進んでいないことこそが問題であること。
そして、理解さへすすめば州法が改正されるほどに医療大麻が有用であることを、証明するような一言ですね。
CBD Nationを鑑賞する際の注意点
本作はCBDや医療大麻の有用性を科学的な観点から解明するドキュメンタリー映画ですが、登場人物がかなり多く、少し複雑な内容になっています。
また、面白おかしくみられるような内容は入っていないので、気軽には見辛いでしょう。
その代わりに本作は、科学的なエビデンスに基づく事実だけを、淡々と正確に描いているため、正しい知識を得るのにはぴったりです。
現在CBDや医療大麻に対して、無知な人や偏見を持つ人にとっては、衝撃的な内容になるのではないでしょうか。
CBDについて取り上げられた映画ってあるの?まとめ
今回の記事では、CBDと医療大麻について科学的観点から解説したドキュメンタリー映画の名作、CBD Nationについてご紹介しました。
大麻でハイになるような描写は一切なく、実際に医療大麻やCBDにより症状が改善した患者の声や、その有用性を科学的見地から解き明かそうとする科学者達によるエビデンスに基づく主張が展開されます。
確かにエンタメ的な面白さのある映画ではありませんが、実際に医療大麻やCBDによって症状が改善した患者の声や、改善前の実際の姿と改善後の元気な姿の対比は、大麻への知識がない人がみても大きな衝撃を受けるでしょう。
あなた自身も、あなたの周囲の大麻やCBDに理解がない人にも、ぜひ一度ご覧になっていただきたい名作ですよ。