近年、日本でも症例が増えてきた逆流性食道炎ですが、化学療法や外科手術にまで踏み切りたくないといった方や、化学療法で十分な結果が得られなかった人など、逆流性食道炎に苦しみ続けている方は多く存在しています。
そんな逆流性食道炎ですが、CBDの摂取が有効であるという話を聞いたことはありますか?
今回の記事では、逆流性食道炎とCBDの関連性についてご紹介します。
逆流性食道炎で苦しんでいる方や、身近な人が逆流性食道炎だという方は、ぜひチェックしてください。
逆流性食道炎とは何?症状や原因を解説
逆流性食道炎とは、強酸性の胃液や胃で消化されている最中の食物が食道に逆流し、食道に炎症を起こす病気です。
食道に炎症が起きると、胸やけ・胸の痛みをはじめとするさまざまな症状が生じます。
具体的には以下のような症状が主に逆流性食道炎の症状として知られています。
- 胸やけ:食道の炎症により、胸やけや胸が締め付けられるような痛みが生じます。
- 呑酸:胃液や消化した食べ物が口まで上がってきて、ゲップがでたりします。
- 口内炎やのどの痛み:逆流した胃酸が原因になり、のどや口腔内に炎症が起きます。
症状がひどくなると、食べ物を食べにくくなったり、のどが原因で声が枯れたりする場合があります。 - せきや喘息:逆流した胃酸の刺激が原因で、咳や喘息が起こる可能性があります。
- その他の様々な症状、喉や口腔内、胸部の違和感や不快感
逆流性食道炎の原因は?
逆流性食道炎は元来、日本人には少ない病気だとされてきましたが、近年になって逆流性食道炎の症状を訴える方が増えています。
通常の人体は、胃液で食道が傷つくことを防ぐために、食道と胃の境目にある下部食道括約筋が弁のような役割を果たします。
しかし逆流性食道炎の症状がある場合は、弁の役割が弱まっていたり、胃液が増えすぎることにより、食道に胃酸が逆流してしまいます。
これらの原因としては、加齢や食事の内容、肥満、悪い姿勢などが挙げられます。
また、嘔吐に伴う粘膜の炎症やストレスによって、逆流性食道炎が発生するとも考えられています。
CBDって何?
CBDとは、大麻に含まれるカンナビノイドと呼ばれる成分の一種です。
カンナビノイドの中でも有名なTHCと共に、CBDは二大カンナビノイドとも呼ばれます。
THCには精神活性作用(いわゆるハイになるような作用)があるため、日本では大麻取締法の対象となる違法薬物として指定されています。
対してCBDは、THCのような精神活性作用はなく、日本でも違法性のないごくごく普通に扱うことが成分です。
THCは使用方法によって、高い医療効果があることがアメリカ等の諸外国ではよく知られており、鎮痛や不眠の解消などによく活用されています。
しかし、日本では違法薬物として扱われる為、THCの医療面での効果を享受することはできません。
ただし、CBDの場合は異なります。
CBDにも様々な医療効果が期待されており、これらの効果は日本国内でも合法的に享受することができるのです。
CBDが逆流性食道炎に効果があるとされる理由は?
近年の研究では、CBDの以下のような効果が逆流性食道炎に効果があるのではないかと考えられています。
抗炎症作用
CBDには抗炎症作用があることが知られており、これは逆流性食道炎における食道や口腔内の炎症にも有効であると考えられます。
CBDを摂取することで、患部の炎症や過剰運動を抑制することができることが、研究で示されています。
鎮痛作用
CBDには鎮痛作用があるとされており、逆流性食道炎が引き起こす喉や食道・胃の痛みに効果的ではないかと言われています。
胃酸の過剰分泌を抑える
逆流性食道炎の原因の一つとされる、胃酸の過剰分泌を抑える働きがCBDにはあると考えられています。
CBDが体のエンドカンナビノイドシステムに働きかけ、機能を正常に戻すことで、胃酸の過剰分泌を防ぐ可能性があります。
過食の防止
食べすぎや肥満が逆流性食道炎の原因になる可能性が指摘されており、実際に肥満の方の方が一般的な体型の方よりも逆流性食道炎の割合が高いことが分かっています。
CBDは過食を防止し、過食による肥満も防止するとされています。
逆流性食道炎にCBDは有効なの?まとめ
今回の記事では、逆流性食道炎とCBDの関係についてご紹介しました。
CBDに期待される、抗炎症作用や鎮痛作用、胃酸の過剰分泌を抑えたり過食の防止などの効果が、逆流性食道炎の原因となる諸症状の改善に繋がると考えられます。
現在一般的には、薬の服用などの化学療法、生活習慣を整えることによる症状の改善、外科的手術などが逆流性食道炎の有効な対処法とされていますが、CBDの活用が逆流性食道炎への対処法として一般化されるのももうすぐかもしれません。
また、CBDはそのほかの様々な症状への効果も期待されています。今後もCBDから目が離せませんね。