あなたは麻(=大麻)が健康上でもたらす利点(メリット)をご存知ですか?
麻は日本では違法性などネガティブなイメージが強い植物ですが、そういったイメージは戦後に形成されたものです。
大昔から日本では、麻が様々な用途で活用されています。
その活用方法には、健康のための麻の活用も含まれています。
今回の記事では麻の持つ健康上での利点についてご紹介します。
麻の様々な活用方法
麻は様々な活用方法を持つ植物です。食品、健康製品、布地、麻縄、自然療法などなど、幅広い製品を作るために栽培されています。
さらに麻は種子だけでなく、茎や葉など様々な部分が製品作りに活用されるのです。
また、種子は食用に適しており、高濃度の可溶性および不溶性繊維やオメガ脂肪酸を含んでいます。
これらの成分は非常に栄養価が高く、臓器や皮膚の健康のために重要な成分だと考えられています。
また、CBDやTHCをはじめとするカンナビノイドも含まれており、精神活性作用のあるTHCは日本では違法とされていますが、一部の国ではTHCが合法化されており、医療などでの活用方法が研究されています。
CBDに関しては日本を含むほとんどの国で合法化されているため、私たちも気軽にCBDを摂取し様々なメリットを享受できるのです。
麻の持つ健康上のメリット
麻は健康上で優位な様々なメリットを持っています。
日本では違法とされる麻ですが、加工を施すことで合法的に麻を利用することもできます。
麻を活用することで享受できるメリットを見ていきましょう。
食品としてのヘンプシード(麻の実)活用
ヘンプシード(麻の実)は近年注目を集める食材です。
良質なタンパク質や脂質、ミネラルが含まれていることから、スーパーフードとして認知され始めています。
ヘンプシードに含まれる、
- タンパク質
- 脂質
- ミネラル
について見ていきましょう。
ヘンプシード(麻の実)に含まれるタンパク質
タンパク質は、人体の構造上必要不可欠な三大栄養素の一つです。
人体の構造以外にもタンパク質は体内で作られる酵素やホルモン、神経伝達物質の原料としての側面を持っており、タンパク質なしでは人体は正常な機能を維持することができません。
さらに、タンパク質はアミノ酸を体内で生成するのに必ず必要になる栄養素です。
人体を構成するのには20種類のアミノ酸が必要ですが、このうち11種類は体内でタンパク質から生成することができます。
ヘンプシードに含まれる良質なタンパク質は、アミノ酸の生成に重要な役割を果たします。
また、20種類のアミノ酸のうち9種類は必須アミノ酸と呼ばれており、人体では合成できません。
必須アミノ酸は食べ物やサプリメントからしか摂取することができませんが、ヘンプシードには必須アミノ酸が9種類全て含まれています。
ヘンプシードはアレルギーの心配もほとんどなく、十分な量のタンパク質や必須アミノ酸を含んでいるため、遺伝子組み換えなどの必要もほとんどありません。
安心してタンパク質や必須アミノ酸を摂取できることから、ヘンプシードはスーパーフードとして注目されているのです。
ヘンプシード(麻の実)に含まれる脂質
タンパク質と同様に三大栄養素に数えられるのが脂質です。脂質も三大栄養素として人体を構成するのに欠かせない栄養分で、身体の維持に重要な役割を持っています。
そしてアミノ酸と同じように、脂質の中にも体内で生成することができるもの、体内生成できないものがあります。
体内で生成できない脂質については、食事から摂取する以外なく、これらを必須脂肪酸と呼びます。
必須脂肪酸は「オメガ6系脂肪酸(リノール酸など)」「オメガ3系脂肪酸(リノレン酸など)」の2種類に大別されます。
この2つはどちらか一つを摂取すればいいというわけではなく、どちらも摂取する必要があります。
さらに摂取するバランスも重要で、オメガ6とオメガ3を4:1の比率で摂取するのが最も理想的だとされています。
ヘンプシードに含まれるヘンプオイルには必須脂肪酸が多量に含まれており、オメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸の双方が含まれています。
含有バランスもオメガ6とオメガ3がそれぞれ3:1程度の割合で、推奨される含有バランスに近しくなっています。
さらにヘンプオイルの特徴として、人体に有害だとされるトランス脂肪酸およびコレステロールが含まれていません。
コレステロールに関して、本来は人体に必要なものですが現代人は摂取過多の傾向にあり、摂取量を減らすことが必要です。
ヘンプシードはこれらの要件を満たした、良質な脂質を摂取するのに最適な食品だと言えます。
ヘンプシード(麻の実)に含まれるミネラル
タンパク質・脂質と同様にミネラルは、身体の働きを整え身体を構築するために必要不可欠な栄養素です。
ミネラルは人体で生成することができないため、食べ物から摂取することが必要になります。
ミネラルはさまざまな食品に含有されています。しかし現代の食生活ではミネラルは摂取が難しいのが実情です。
ミネラルは食品を精製すると減少します。例えば玄米や黒糖にはたくさんのミネラルが含まれますが、白米や白砂糖はミネラル含有量が大幅に減少します。
その点ヘンプシードにはミネラルが多く含有されており、精製せずに種子を丸ごと食べられる点から、ミネラル摂取に有効な食品といえます。
医療品としての麻の活用
麻は健康の維持や疾病の治療に使用されてきたが過去があります。
歴史的に多くの病気を治療するために使用されてきましたが、現代医療の観点から安全または有効であることを証明するデータがないことも事実です。
ここでは、医療面で証明はされていないですが、麻に期待されている様々な効果をまとめて紹介します。
- 喘息
- 咳
- 関節炎
- 梅毒
- 肺炎
- 心臓病
- 排尿の補助(尿の流れが増える)
- いぼ(皮膚に局所的に塗布した場合)
現代医療では上記の症状に対して有効であることや、使用の安全性は証明されていません。
ただし事実として過去にこういった症状の改善のために麻は利用されてきました。
今後の医学の進歩によっては、麻が有効な治療薬となり得ることが証明されることもあるでしょう。
現段階で確定的なことは言えませんが、麻には医療面でも様々な可能性が秘められている、ということですね。
麻の健康上の利点についてまとめ
今回の記事では麻の健康上の利点について解説しました。
麻には様々な用途があり、過去には医療的な側面でも活用されてきた歴史があります。
日本でも古来から、麻は様々な方法で活用されており、麻紐などは現在も活用されています。
健康上の利点に関して言えば、麻の実=ヘンプシードには良質な栄養素がたくさん含まれています。
ヘンプシードに含まれる代表的な栄養素で言えばタンパク質、脂質、ミネラルが注目されています。
これらは人体の構造上、必要不可欠なため全て含むヘンプシードは注目を受けているのです。
また医療面でも麻は注目されており、現在はまだ医療面での安全性や有効性は証明されていませんが、過去に医療目的で麻が活用されていたことは事実です。
今後さらに麻についての研究が進めば、もっと多くの麻の活用方法が提唱されるようになるでしょう。